温泉の街ブルサへの移動日、前日寝るのが遅かったがなんとか起床し朝食
移動日だというのに雨だったので憂鬱になるも準備し荷を置いて宿を出る
軽く買い物をし郵便物を送りに郵便局に向かうも近くの郵便局が無い
トルコ人男性に話しかけられ教えてもらうも最寄りはグランドバザールの先
時間に余裕が無かったので前日に見つけていた海近くの中央郵便局に向かう
然し途中で送り先住所が入っている携帯電話を宿に忘れてきた事が判明
一旦郵便局に行き分断し宿に携帯を取りに戻りやや困難はあったが郵送完了
この時点で13時半頃、15時20分の船に乗る予定だったので急ぎ足でまた宿へ
宿のスタッフに別れを告げ駅に向かう頃には雨もやんでいた
駅で親切なおじさんに港の事を教えてもらいつつ二駅先の港の駅へ
電車を降りると雨がどしゃぶりになっていたので暫し雨宿り
高架下でムール貝にご飯詰めたようなの売ってたので食う
レモンがかなり効いてる、3つで1リラ(46円くらい)という安さ
雨がやむ気配が小降りになったところを港に向かう
到着しチケット売り場の列に並ぶもトラブルのようでまったく進まない
そうこうしていると30分くらい経ち出航時間が近づいてくる
やっと列は動きだし行き先ごとに分断されるもブルサ行きは17時台しかないと
悪天候により出航出来なくなったようでチケット購入後交換してもらいヤロワへ
ヤロワはブルサへの直行便が出る前からイスタンブールの経由地となっていた土地
どうにかなるだろうと思い乗船、席がちゃんと決まっている珍しいフェリー
うたた寝していると1時間強で船はヤロワに到着した
着いたらどうにかなるかと思っていたが港まわりは何もない
日も暮れてきていたので近くの警察に聞いてみると港横を指指す
急げと言われ言われるまま行ってみるとブルサ行きのバスが待機していた
荷物を乗せて乗車し車内にいたパン売りからトルコでよく見る胡麻パン購入
バスは1時間ほど走り辺りが真っ暗になった頃ブルサのバスターミナルに到着した
近代的で大きなバスターミナルで少々驚く、次のチケットを確認したりする
係員の女性に中心部のウルジャミィ(有名なモスク)の行き方を教わる
38番のバスに乗ればいいとの事でチケットを買い乗り場に行くとすぐにバスは来た
バスは路線バスだったので様々な場所から人が乗ってきてすぐにパンパンになった
他の乗客にウルジャミィに着いたら教えてくれるよう頼みなんだかんだで1時間くらいかかり到着
ブルサの宿はブルサ行きを決めた段階で目をつけていた安宿があったのでそこに向かう
ウルジャミィの近くにあるギネシュというその安宿は年輩の夫婦が経営している簡素な宿
難なくチェックインを済まし休んだ後で晩御飯を探しに出るも店は殆ど閉まってる状態
マックで妥協したくなかったので進みケバブ屋を見つけるも残っているメニューは僅か
チキンケバブを買い食べながらまた近くを探し結局開いていたレストランでレバーケバブ的なものを食べる
そして宿に戻りゆっくりお休みしたのでした
ブルサに着いた翌日、宿のレセプションにはこれまでの客達のコメントが貼ってあった
その中から情報収集をして近くにあるオスマントルコ時代の家や生活様式が残っている村ジュマルクズクへ
バスに乗り1時間ほどしてバスは郊外に差し掛かり山の中に入っていく
終点らしきロータリーで暫しの休憩中、運転手の奥さんらしき人がチャイを持ってきてくれる
車内には娘もいたりして父の仕事ぶりを楽しんでいたりして和やかな感じ
バスは再び出発しすぐにジュマルクズクに到着した
石畳というか石が敷き詰められてるといった道に古い家が立ち並ぶ村をまずは上に登っていく
野犬がいるのはトルコでは馴染みの光景だが鶏もいたりしてのどかな感じ
村はずれではおばあさんが編み物をしていたり学校帰りの子供がいたり
男性陣はお祈り後のようでモスク辺りにたむろしていた
小さな村なので1時間もしないうちにまわり終えてまた街に戻る
帰り際に観光バスが到着していた、世界遺産のサフランボより素晴らしい村と有名らしい
また1時間ぐらい揺られ満員に膨らんだバスはウルジャミィの近くに戻ってきた
ウルジャミィの裏手に広がるバザールをぶらぶらとまわりつつ更に街の中心部へ
バスから見えていたブルサ名物イスケンブルケバブ(イスタンブールのアジア側で食べたやつ)の店を探す
5リラという安さだったが店に辿り着き注文するもなかなか出てこない
結局忘れていたようで食べれたのは30分以上してからだった
食後は宿に戻り宿の隣にあるトルコ式の銭湯ハマムに突入する(男性のみ)
入るとまずは浴室?を見せてくれるが蒸気で眼鏡がすぐに曇ってよくわからない
その後、小さなベッドがある個室(カピネ)に案内され服を脱ぎ腰巻きを巻いて浴室に入って行く
浴室の中央には大きなステージのような大理石がありそこで寝ているように指示されたので寝る
周囲の壁には日本の銭湯と同じように蛇口があり水を溜める鉢がある
内部は低温サウナ的な感じで暖かかったが暇だった事もあり湯船に浸かろうと思うが見当たらない
なんとそこには湯船が存在しなかったのだ、垢擦りとマッサージを頼んでいたのでそのまま待つ
そのうちアイアン•シーク似のおっさんが入ってきたのでどうハマムを楽しむのか観察する
シークは鉢にお湯を溜めだした、それを横目で見ているとこっちにこい。シークが垢擦り氏だったのだ
まずは蛇口のとこの段差に座らされシークはそのまま垢擦りを開始した、力任せの大雑把な垢擦りだったが大きな垢が出る
垢擦りの後はステージに寝かされ体のうえに薄い袋から大量の泡を出してくる、そのままマッサージを開始するが兎に角痛い
滑るから力が入るのはわかるが力任せすぎて辛い、全身のマッサージをなんとか耐えるとまた座らさせられる
今度は髪の毛を洗ってくれたのだがまたもや力任せでぐちゃぐちゃにされて首が埋まりそうになるくらい頭から押される
顔面マッサージもアイアンクローをされてるような感じで途中は泡で呼吸不可に…全てが終わる頃には疲労感が増していた
終わった後は腰巻きを新しいものに替えてくれ肩と頭にタオルを巻いてくれ個室に戻り休憩タイム
ベッドで寝てもいいようでその為の個室でありベッドだった模様、顔を拭くと鼻血が出ていた
シークに若干の怒りが湧くも悪気がないというのはわかっているからトルコ式なのだと納得する事にする
そんな感じで初のハマム体験はなんだか完敗といった感想を抱き宿に帰って疲れを癒したのである
翌日はブルサからパムッカレがあるデ二ズリへの移動日、然し夜行に乗るため夜までは暇がある
ギリギリに目覚めどたばたでチェックアウトを済まし荷を宿に置いて朝食がてらマクドナルドへ
大量の若者が厨房に入り込んだりテラスでタバコ吸ったりなんだか無秩序な空間
WIFI目的でいったのだが登録制でお金がかかる仕様で断念し情報を得れないまま宿へ戻る
宿の前で夜までどう過ごすか、この際昼移動してしまうかを話し合っているとチャイ屋のおっちゃんに呼ばれる
喧嘩してると思われたようでチャイ屋に連れ込まれ和ませようと楽器の演奏をしてくれた
まあ焦っても仕方ないという事でそのままそこでチャイを飲んでゆっくりし宿に戻りロビーで読書
正午を過ぎ祈りの時間が終わったぐらいで街に活気が戻ってきたのを見てまた外に出る
宿の近くの昔ながらの市場などを流し見してなんだかんだで行ってなかったウラジミィへ
有名なだけあって予想してたよりも壮大で珍しく中央に足洗い場があったりする
何より子供が走り回っていたりして開けた雰囲気なのが良くて日向ぼっこしつつ外の人々を観察したりのんびりする
その後は外へ出て最寄りの地下鉄がある中心部まで歩き地下鉄に乗って3駅目にある温泉街のチェキルゲ地区へ
事前に調べておいたイェニカプルジャというハマムへ行く、前日のところは庶民的な所だったがこちらは立派な建物
入口で料金を支払い貴重品を預け4人用のロッカー&ベッド付きの狭い個室で腰巻き姿に着替え浴室に入る
広いだけあって椅子が並べられた休息スペースとマッサージスペース、そしてプールのようにシャワー等を経由して向かう浴室とちゃんとわかれている
浴室内には大きな丸い浴槽があり複数の段があり深くなっていく、一番深い場所は1.5mくらい
壁際に蛇口と鉢があるのは前回と同じ、沢山の人が様々なスペースで寝たり話したり社交場というのも頷ける
若者は水着着用できていて飛び込んだり泳いだりして楽しんでいる姿も見られる
とりあえず浴槽の脇に座り中に浸かっていると暫くして近くのおっちゃんに注意される
髪の毛を縛っているのが駄目なのか腕のアクセサリが駄目なのか言葉がよくわからない
近くを通ったおっちゃんにも注意されたのでよくわからなかったがとりあえず出てマッサージに向かう
マッサージ室に入り小さな一人用の浴槽で待たされダン•スバーン似のマッサージ師に呼ばれる
座りながらの垢擦り開始、今回は念入りにやってくれたので細かい垢が出るも手荒で痛い
髪の毛を洗う場合も念入りにやってくれるがどうやら石鹸でやっている模様
終わった後は寝台に寝かされマッサージ、前日と同じような感じで力任せで痛い
どうやらこれがトルコ流という事だろう、うーん…イマイチだ…
終わった後はマッサージ室内にあるサウナに入ってみる
滅多にないくらいの高温ですぐに息苦しくなる程
ほどほどに楽しんで出るとタオルをかけてくれたので椅子に座り休息
休んだ後はまた浴槽に浸かり現地人がやってるように脇で寝てまた浸かり
そうして時間いっぱい満喫し出て涼みがてら飲み物売り場などをぶらぶら
三助に何がいいかと聞かれるも断り椅子に座って居ると大ジョッキいっぱいの乳製品を貰う
甘みの無いカルピス原液或は豆乳といった感じの飲み物(正直苦手だった)
残したかったが執拗に飲むように言われ頑張って飲みつつ着替えを開始する
着替え終わりちょうど入ってきた現地男性とお話していていざ出ようとすると靴下が見つからない
探してもらったりしても見つからず結局裸足で出る(その後何故かパンツの裾から二足とも出てきた)
辺りは暗くなっていたのでハマムの番頭に聞いたバスに乗り宿の近くまで戻ってきて初日の夜に寄ったケバブ屋で晩御飯
食後はスーパーで移動用食料を買い出しして宿に戻って時間を潰しているとロビーにいた現地男性に話しかけられる
男性は日本語が少し出来たので夜間までの暇つぶしがてら近くの情報を聞くとトルコ音楽鑑賞に連れてってくれる事に
片足のナーダ(勝手に名付けた彼の名)は地面を這いずるように歩きながら宿の近くの商店街?にあるチャイ屋に案内してくれた
地元の男性達でパンパンのその店では皆が音楽を楽しみ時には楽器をとり女性が歌う耳に馴染みのある歌に合わせ演奏していた
日本人が来てくれた事を喜んでいてくれたようで有名曲ばかりをセレクトしてくれていたようだった
トルコ人はモンゴルから流れてきたという説があるが確かにモンゴルの音楽と似ているように感じた
そういえば羊肉とか食文化も似ているような気がする、ナーダはトルコ音楽は色々な民族音楽のミクスチャーと言っていた
1時間近く音楽を聞き外に出る、店主はチャイ料金を半額にまけてくれた、皆が優しくなんだかほんわかした空間だった
その後は無料でスーフィーダンスを見れるカラバシという場所の行き方を教えてくれてナーダとは別れた
ダンスまではまだ時間があったが迷わない為に事前に向かい途中で道を聞いたおじさんに連れられ辿りつく
どこかの宗教のボランティア施設といったその会場では炊き出しや説法が行われていた
一旦宿に戻り休みスコピエの宿で拝借してきた深夜特急最終巻を読み終え再度カラバシへ出向く
説法中に中に入るわけに行かず外で待っていると無料のチャイと出来たてのドーナッツをご馳走になる
このドーナッツが絶品で噛んだ瞬間に砂糖汁が溢れ出してくる程甘くて列に並び大量にもらう
そうこうし説法は終わり人々の入れ替えがはじまり寺院の中にやっと入る
外国人だからか特等席を用意してくれたのだが演奏陣の横のコーラス隊の横という滅茶苦茶目立つ席
しかも皆地べたに座るか立ち見なのに椅子までくれて何だか申し訳ない
ダンスはイスタンブールで見たものよりも土着的で衣裳も黄色や青色とカラフルなものもあり子供もいる
教祖のような男性を中心に周りを踊り狂い音楽とダンスどちらの面でも最高のクオリティだった
ダンスも勿論無料だったのでイスタンブールで見た高額なものは一体何だったのかといった心境
終わった後は急ぎ足で宿に戻りそのまま荷をとりバス停へ向かう
バスはすぐに来て時間帯もありすいていたので難なくターミナルに到着する
チケットも無事に買えちょうどバスが遅れていたようで余裕を持って一休みして乗車
ホテルマンのような世話人がついていて飲み物やお菓子のサービスもあり各席にはネットやゲームや映画TVが見れる画面付き
思わぬトルコのバスの高クオリティに驚きながらパムッカレがあるデ二ズリへ向けバスは出発したのでした
0 件のコメント:
コメントを投稿