2011年11月26日土曜日

爆走カッパドキア


カッパドキアのギョレメ到着翌日、気球に乗るために5時40分に目覚め前夜準備していたので外に出る
洗面台の水は凍っていた、寒さに震えながらピックアップの車を待つがなかなか来ない
本来の時間より15分ほど遅れやって来たバンに乗り込み気球が出発する平原へ
沢山の気球が待機しているHISや読売のものからベンツのものまで様々な広告が目につく
たき火にあたりコーヒーを飲んで待っていると気球の準備が済み乗り込む
熱気球なので微妙に暖かい、簡単な説明の後で気球は飛び立った(説明は理解出来ず)
近くの谷やら町並みやらを50分気球に揺られ見てると高所恐怖症なのだが次第に馴れてくる
崖ばかりで飽きてくるも時にはっとするような自然の彫刻に驚かされる
時に谷スレスレに急降下したりしながら危なげなく気球ツアーは終了
記念のシャンパンを飲み宿に戻って仮眠して昼からのレンタルバイクに備える

仮眠はよく眠れなかったので前夜作り損ねたパスタを作ろうと起きるとスタッフから朝食ただだから食べなよと誘いがかかる
宿泊客も少なかった為食べる事にするも朝食はトルコの定番ともいえるパンとトマト胡瓜に魚肉ソーセージみたいな味がする牛のハム(イスラム圏は豚禁止)
然し各種パンにかけるものは揃っていて何より胡麻パンが異常に美味い、そしてスクランブルエッグも作ってもらったりして満足
宿を出てまずは数件レンタルバイクの店をまわり前日にリサーチして一番安かった店に決めて入って行く
日本語堪能なオーナー•オスマンが接客、35リラと言われるも前日30リラと言われたと言うとあっさりOK
二日借りるからもうちょっと安くしてというと値段リストを見せられ本来は45リラだったので了承し6時間レンタル成立
スクーターをチェックしてふと店名を見上げるとネットで調べて評判がよかった「シルクロード」という店だった
安心して本日の目的地ウフララ渓谷まで11時半に出発、110kmかかると言われたがこの時はまだこの距離の恐ろしさに気づいていなかった

125ccのスクーターだった為スピードもよく出て砂利道で少し走りづらかったがあっという間に隣町のウチサヒルを通りすぎる
そのままネヴシェヒルというカッパドキア中心の町に入り込むも微妙な都会で迷い変な方向に突き進んでしまう
大学のような施設に迷いこみ警備員と学生に道を教えてもらい来た道を逆走し標識に従い本来の道に戻る
本当はネヴシェイルには寄る必要はなかったのだがパムッカレのMETROオフィスでもらってきた地図にはそう記してあった
その地図はツアー用の地図で本来の道路とは違う表記だったのだがその事にはまだ気づいていなかった
ネヴシェイルを越えだだっ広い道をただただ進む、対向車もいなかったので順調に進み地下都市があるカイマルクに到着
駐車場のおっさんやチケット売り場前にいたおっさんに執拗にガイドを誘われるも拒否し地下都市に潜入
地下都市とは名ばかりの洞窟集合住宅といった感じで矢印も出ているので大して迷う事もなく順調に進む
途中天井が低い場所や狭い道もあったがヘルメットをかぶったままだったのでぶつけても痛くない

あっという間に周りきりまだ先も長いので早々に出発し次の町デリンクユに到達する
デリンクユの地下都市も有名らしいがカイマルクでのがっかり感がすごかったのでスルーして出発
持っていた地図ではもうすぐにウフララに着く感じだったが進めど進めど着かず寒くなってくる
途中ガソリンスタンドに寄ってウフララに行くと行っても哀れみの表情を投げかけられる
実は持っていた地図は縮尺が多いに狂っていたのだ、ちゃんと事前に確認していれば…
デリンユクを出て60kmくらいするとやっとウフララの標識が出てきて一安心したのも束の間
その先に見えたのは真っ白な雪山!まさかあそこに行くんじゃないかと凍えたが後には引けない
進んで行くウフララの町というか村に到着しチャイ屋に入って暖をとる
まだ15時台だったが中は男だけで既に満席、皆麻雀のようなゲームに熱中している
休んだ後、勇気を出して出発しそこからすぐにウフララ渓谷には到達する

入場料を払い渓谷に入り長い階段を下り洞窟内の教会後などをぱぱっと見てまわる
本来はゆっくり散歩などをして楽しむ場所のようだがあまりにも時間がない
返却時間は17時半、既に時間は16時になろうとしていたので早々に出発
スター•ウォーズの撮影場所にもなったセリメ村に向かう為、来た道を戻らず別ルートへ
西側からぐるりと周り帰る事にして急ぐも日が暮れてきた綺麗な夕焼けを見える
マジックアワーを迎える頃IPODではBLUE HERBがFUJI ROCKでやったILL-BEATNIKが流れていた
「先は長い深い言葉にならないくらい」まさにこの通りに事は進んで行く事になる
セリメ村には日が落ちきる前に到着した軽く流し見して写真を撮り先を急ぐ、残りは1時間
途中大きな犬が道を横切り驚く、それは犬ではなく牛だったのだが気づかないぐらい疲れてきれいた
暫く進むと別れ道に到達する、大通りが左右に広がっていて小さな道がその間にある
地図的に見て右だと判断し進むとデリンユクまで60kmと出ていたので戻る
もう地図には頼らず逆の道と信じ突き進む、そして遂に辺りは真っ暗になる

少しあった集落も見かけなくなり明かりがない山の中にはしっている道路をただただ進む
ただただ勘だけを頼りに進む、人に聞きたくても人がいないので仕方ない
進んで行くと待ち望んでいた分かれ道に到達した、右にネヴシェヒルと出ている
勘は間違ってなかったのだ安心して進むもその先の標識にネヴシェヒルまで68kmと…
辺りは既に真っ暗、大通りに出ても明かりはなくスピードも無闇に出せない
とりあえず進み反対側のガソリンスタンドの灯りを頼りに休憩、時計を見ると17時半だった
温度は既に氷点下に達していたがバイクに乗っている時に比べたら寒くない程麻痺してきている
ひたすら暗い道を進み尻の感覚がなくなり休憩しやっと見つけた自車線のガソリンスタンドで給油
序でに屋内に入り少し休みまた出発しやっとの事で灯りが増えてきてネヴシェヒルに到着

街を走っていくと昼に走った道に入って行くも出てくる標識は別のとこばかり
(手持ちの地図表記から間違っているので更に混乱してしまっていた)
暫く走るもまた変な道に行っては大変なので曲がりとにかく北を目指す
途中信号停車中に隣に停車してたおっさんに道を聞くとまっすぐ行って曲がれと
その通りに進むもちゃんとした曲がる道がなく街の外に出てしまう
進んで行くとガソリンスタンドがあったのでそこでギョレメの行き方を聞く
100m先を右と言われ進むとギョレメとの看板ありで喜んで曲がるもうねった山道
然しギョレメに戻るためならと進む、気がつけば辺りは一面の星空になっていた
停車して見たい気持ちもあったが集中が切れないためには進むしかない
山道を抜けて国道に出るとギョレメの先まで来ていたので国道を戻りやっとギョレメへ
時間は19時半だったので2時間オーバー、帰り道の方が余計に時間がかかった

延長料金はまけてくれて元気なシルクロードの子供達を見ながらアップルティーで暖をとる
くたくたで宿に戻るも背中と腕が異常に痛いのでベッドに横になる
調べるとこの日の走行距離300km以上は東京都庁から三重県に相当していた
疲れてそのまま寝そうだったので起きパスタを作りにキッチンへ
然しマッシュルームと思って買っていたのが豆だったミス発覚
商店に出向き牛のソーセージ購入、買ってたバターも山羊のだったりミスだらけ
そうしてトルコver.のナポリタンを食い死んだように眠ったのでした





こうして迎えた翌日、起きると辺りは霧だらけで気球前日でよかったと安堵
宿の床も凍ってたりしてこの日のレンタルバイクが心配になると朝食を食べてると晴れてくる
チェックアウトを済まし調べもの&充電をして荷を預けイスタンブール行きのチケットを買いに出発
METROは満席だったので近くのバス会社をまわり一番安いとこに決めて購入
そしてまたシルクロードに出向き前日と同じバイクを借りて出発する
安眠出来たがまだ体に疲れは残っていたので近くをとろとろ走り散策
日も出てきて気持ちよく昼寝したいぐらいの気温になってくる
恐竜岩や女体岩やちんぽ岩といった珍しい岩に勝手に名前をつけながらまわっていく

日が隠れ寒くなってきたのでゼルヴェの野外公園は入らずスルーしラクダ岩を見た後でユルギュップに到達する
街の中央に大きな岩の集合住宅があったので行こうとするもなかなか辿り着けない
軍の施設もあったので不審な動きはやめそのまま街を抜けその先のムスタファパサに向かいだす
街の中で軽く迷いつつも町外れに到達したが寒くなってきたのでムスタファパサ行きを断念
ギョレメに戻ろうとしていたら展望台を見つけたので街を見渡したりする
ぱっとしない街だったがこれから観光の力を入れていきたいようだ、HISの支店があったのにちょっとびっくり
歩いている最中ずっと野犬がついてきていた、この辺は本当に野犬が多い

街を抜け全然姉妹には見えない三姉妹の岩を見た後で隣のオルタハサルに向かう
途中パノラマビューポイントの看板を見つけ曲がってみる事にする
その先にあったのはローズヴァレーで入るには金がかかったので夕暮れ時に来る事にする
ギョレメ野外博物館の場所を聞き出発しようとすると係のおっちゃんに休んでいけと誘われる
寒さに震えていたので素直に甘え小屋の中でコーヒーをご馳走になり暖まる
滞在中、ハイキング後で道を訪ねてきた中国人二人組も休ませていたので世話焼きなおっちゃんのようだった
中国人二人組は母娘のような感じだったが出身が違ったので他人だったようだ
どんな関係なのか気になったがそこまでは詮索せず暖まったので小屋を出た

がたがたで急な下り坂を越えギョレメ野外博物館に入るもツアーの観光客ばかり
中にあるものもこれまで見ていた自然の物と比べ作られたようなものばかり
がっかりしてすぐに出て夕暮れが迫っていたのでローズヴァレーに舞い戻る
途中で先程の中国人二人組を見かけ挨拶、そして夕日に間に合いローズヴァレー到着
日本の観光客ばかりのその空間w夕日が沈むとすぐに観光客はいなくなった
日が落ちて少ししてローズヴァレーを出て先程スルーしたオルタハサルへ
こっちは普通の集落すぎて看板も何もなく景色を頼りに進む
町の中心の大岩を見てからいよいよ冷え込んできたので帰路に着く

ガソリンスタンドのためにウチヒサルに向かうがその道が何気に遠い
灯りもなくカーブだらけの道で前夜の悪夢が過るもすぐに到着
軽く迷いながらも道を聞きギョレメ方面に戻っていく
然しガソリンスタンドが見つからず困り途中の施設で聞くも教えてもらった2つは遠い
これ以上冷えたくなかったので結局そのまま返却(スタンド給油もレンタカー屋給油もそう変わらない)
そうして前日とは違い1時間の余裕を持って返却しオスマンに教えてもらった近くのレストランへ
その店はバイクで通った時から気になってた店で入ると先客と団体の予約席でいっぱい
席を作ってもらいこの地方名物のつぼ焼きビーフシチューみたいなのを頼む
いい店っぽい雰囲気はびしびし感じてたがサラダからもう美味くつぼ焼きは絶品そのもの
チキンのものはチキンカレーのような感じだったがビーフのものは何故か海鮮の味がする
ウニとあさりを混ぜたような味でビーフなんてホタテのような感じでとにかく美味い

食後はバス時間が迫っていたので急ぎ足に宿に戻っていると宿の近くで宿スタッフのアポさんに会う
松尾スズキの目をくりっとさせたようなこの男性は初日に凍えていた我々を迎え入れてくれた男性
その後も食事時には声かけてくれたり色々と世話を焼いてくれたのである、最後に会えてよかった
集合写真を撮り帰宅途中だった彼と別れ宿でコーヒーを飲んだ後、荷物をとりバスに向かう
(因にアポさん曰く前日の自力ウフララ行きの総支出はツアー料金と同等だったらしい…あああ…)

バス会社で同じようなバス待ちの客とバスを待ち軽くコミュニケーション
到着したバスはすかすかで近くの席は日本人女性二人組でうるさい
しかし後方の欧米人達はもっとうるさくやかましい感じ
安バスなのでこれまでのバスのような設備はなかったが飲料サービスは最低限あった
こうしてバスは前日我々が時間をかけてきた道をあっという間に進みネヴシュヒルターミナルへ
そこから大量の現地人が乗り込み車内はぎゅうぎゅうになってくる
疲れもあり背中が痛くなかなか寝づらかったが翌朝にはイスタンブールへ





イスタンブール到着後はそのままシャトルバスでスルタンアフメットに舞い戻る
そして世話になったイスタンブールホステルに行きチェックインまで待つ
顔見知りのスタッフがいたのではやく入れてもらい飛行機が出る夜までベッドをひとつ確保
そして荷物入れ替えや各チェックをしたり写真更新したり充電したりして過ごして今です
さてこれから食事を済まし空港に向かいアラブ経由でインドに向かいます
遂にアジアに踏み込むわけです!はやく暖かいとこいきたい!
わくわくしてきております!ではでは☆

1 件のコメント:

  1. ぱぱ!すごいね!ぼくこうふんしちゃったよ!

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