前夜夕暮れ前には既に眠りこけていた 沢山歩いて疲れていたのだろう
何時だったかわからないが辺りは既に暗くゲルの外ではモンゴル語が飛び交っていた
うるさいくらいだったが目覚めた理由は別にあった
部屋の中に何者かの気配を感じたのだ
自分を含め3名は皆ベッドで眠っていた
しかし蠢く何者かがいる
人影が出ていく時ドアから風が入ってきた
一番ドア近くだった為それで完全に目覚める
軽く荷を確認するも無くなったものはないようだ
また横になっていると暫くしてまた誰かが入ってきた
「Who are you?」と訪ねるも答えはなく出ていった
暗く姿は見えなかったがジャスティンも目覚めたようだった
警戒していると次にきたのは宿の親父だった 寒いからか布団をくれた
次にドライバーと他ツアーの英語がわかるガイドがくる
(我々のドライバーは英語を全く理解していなかった、意思疎通は全てリアクション、問題が発生するのも仕方ない)
翌日のプラン変更についての説得のようだったが納得してもらい今度こそ眠る
以上の事が夜間に起こったため起きた時間はだいぶ遅かった
他のゲルにいた人々は既にもう出ていた一番最後の出発となるもプラン変更のため余裕が出来たのか車はいつもより遅い
途中迷いながらも街を見つけ追加の食料を買い込み目的地のバエンザへ
到着すると欧米の若者を乗せたツアーが先着していた
我がドライバー(Mr.ドギー)とそのツアーのドライバー(Mr.ペキン)は旧知の仲のようだ
車も同じバンなのだが人数はこっちの倍はいる
しかも皆ガタイのいい欧米人なので窮屈そうだ…
その中にシベリア鉄道で隣室でその後もウランバートル市内で見かけてた金髭くんと赤帽くんを見かける
英語のわかるガイドからバエンザはなんとかザウルスの卵が出た場所で恐竜が住んでいた地だと説明を受ける
そう言われても化石もなければ看板もない見た目にはただの谷というのがどうも…
そんな事を思いつつ昼食を食い車が近くのゲルキャンプへ
まだ昼過ぎくらいの到着のため暇を持て余す
見えていた丘へ散策しに行ってみる
丘を昇ってると砂に足が埋まりとても熱い
荒れ地といえど砂漠である事に変わりはない
既に見慣れた風景ではあるが辺りには動物の骨がよく転がり駱駝もよくいる
さすがに長時間歩き回るのはきつかったのでゲルに戻り深夜特急を読み進め遂に最終巻に
夕刻が近づき少しづつ涼しくなってくる
ドライバーと老婆がゲルの換気口を塞いでくれる
それだけ夜は寒くなるという事なのだろうか…
日が暮れる前、遠くに不思議な景色が広がっていた
例えるなら雲から雲が(まるで雨のように)降っているような感じ
光が辺り幻想的な感じだった
そっちに行ってみようとすると呼び止められる
読書中に相方が手伝ってた現地家族の料理を勧められる
骨付き羊肉/ジャガイモ/人参/玉葱/を豪快に石焼にした料理
シンプルなそれだけの料理が滅茶苦茶美味しかった
久々のカップ麺以外の食事に大満足
腹パンでゲルから出ると強い風が吹き雨がぱらついてきた
この旅に出て初めての雨だった 砂漠に降る雨
翌日、道がどうなるか不安を感じつつも雨の音を聞きながら眠った
0 件のコメント:
コメントを投稿